2014年7月6日日曜日

ソニー VaioDuo13 のレビュー


(^x^) こんばんは。MANIERAです。
今年の3月末にソニーのVaioノートPCを購入したので簡単に紹介します。

※2014年2月に、ソニーがVAIO事業を譲渡すると発表、
 ソニーブランドのPCは2014年春モデルで販売終了となります。
 新会社は、2014年7月1日からVAIO株式会社として事業を開始しました。




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ソニーのVaioDuo13の2014年春モデルです。
品番は SVD1323A1Jで、OSはWIndows8.1です。

約1年くらい前から、出張用の小型ノートを買おうかと散々迷っていましたが、
消費税アップとソニーブランドのPCが販売終了との事で、3月末にやっと購入しました。

ソニーブランドのVAIOのアフターサービスは、
新会社のVAIO株式会社ではなく、従来通り ソニーが行います。






 02
ソニーの直販サイト、 ソニーストアのオーナーメイド(= オーダーメード)で購入しました。
茶色の段ボールを開けると中から黒い箱が出て来ました。
ワールドカップに協賛しているのか、ブラジルの文字が見えます。^^;






 03
本体と付属品です。 付属品は左から、書類、電源ケーブル、
ACアダプター、ペン、右下の小さい部品はペンフックです。






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書類一式です。 簡単な説明書の類しか入っていません。






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VaioDuo13は、この状態だと、単なる厚めのタブレットに見えます。
液晶は13.3インチワイド(解像度1920x1080) の IPSで、タッチパネル対応。
指と筆圧検知のデジタイザーペンの両方が使えます。

本体サイズは、330 x 210 x 19.5mm (手前側最薄部は9.9mm)、重さは約1.3kgです。
CPUはCorei7-4650U (1.7GHz)、メモリは8GB、SSDは256GBを選択しました。
このCPUだと、グラフィックアクセラレータはインテル HD グラフィックス 5000(GT3)になります。






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液晶後端に指をかけて引き上げると、このようなノートPCのような形になります。
液晶を立てた時の高さは172mmです。

この機構はサーフスライダーと呼ばれていて、軽い力で開閉できます。
閉じる時は液晶上端を手前に引き寄せるだけです。






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開閉の仕組みはキーボード側と液晶側の間に板状のアームがあって、
液晶はこの板の上にシーソーの様に乗っていますが、
バネの力がかかっているので開閉時にパタパタしたりはしません。






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 開けた時には液晶はこの金具でロックされるので、液晶画面をタッチしても、
普通のノートPCの様にパネルがぐらぐらする事はありません。

但し、液晶の開角度は固定で、調整はできません。
閉じた時は金具の反対側でロックするようです。






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キーボードは、いつもの様に英語キーボードを選択しました。
キーの周りのパネルはアルミのプレス成型品です。

キーボードのピッチは意外に普通で、ストロークは少ないですが、私は問題無くタイプ出来ています。
 CapsLockはキーに小さなLEDが付いているので分かり易いです。

今回はバックライトなしを選択しましたが、この機種は液晶が上向きで、
液晶の照り返しが無いので、暗い所で使う人はバックライト付きにした方が良いと思います。
薄暗い所では特にファンクション(Fn)キー関係の青い文字が見づらいです。






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小さめですがカーソルパッドも付いています。
普段はマウスを使っていますが、マウスを忘れた時に使ってみたら意外に使えました。

パッド自体が物理的に沈み込むスイッチになっていて、田の字に区切って考えると、
右下の領域をクリックすると右クリックになるようです。

それ以外の領域は左クリックになります。
押し込まなくても軽くタップするだけで左クリック動作になります。






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液晶上面にはカメラが付いています。カメラ作動時はカメラの左に緑色のLEDが点灯します。
写真では良く見えませんが、カメラの右には照度センサーがあります。
液晶画面には、オプションのハーフグレアの保護シートを付けました。

カメラはスカイプなどで使うほか、パスワード入力代わりに「顔パス」が出来る
FastAccessというソフトで使用します。 ログオン時やスリープ復帰時等に使えて結構便利です。






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背面です。液晶を閉じるとロゴを入れる場所が無いためか、
真ん中のアームにVAIOのロゴが入っています。
液晶部上部端面に小さな穴が2個見えますが、これはデュアルマイクです。

サービスタグやシリアルは液晶裏面のシールに書いてあります。
尚、購入時点で、VAIOはこの機種のみ、日本製でした。
複雑機構で海外では組立が難しかったからかもしれません。






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背面、向かって左側には排気口と、メモリーカードスロットがあります。SDとメモリースティックの共用です。






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背面右側にはHDMI端子と、USB3.0端子が2個、ヘッドホン端子、DC IN端子があります。
電源端子の隣にはLEDが付いていて充電中はオレンジ、完了時は消灯します。
オレンジの点滅はバッテリー残が少ない場合で、早い点滅はバッテリーエラーです。

USBの稲妻マークの方は電源OFF時もスマホなどに給電可能です。
(Vaioの設定>ハードウェア>USB充電の設定をON にする必要あり。)

 
向かって右のUSB端子の先の方の本体天板に小さな穴がぼんやり見えていますが、
これはバッテリーオフボタンです。電源が入らなくなった時などに、ケーブル類を全て外してから
クリップの先などで、ここを 5秒程度押してリセット、5分後にACアダプターをつないで電源をONにします。


有線LANの端子は無く、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)のみになります。
どうしても有線LANにしたい時は、市販のUSB-LANアダプタ等を使います。






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左側面には電源ボタンがあります。ちょっと押しづらいです。
その下には吸気スリットがあります。






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小ぶりなACアダプターです。AC100-240Vに対応、出力は10.5V 3.5Aです。
大きさは105 x 39 x 27mm、重さは234g (ケーブル込、実測値)、

ACケーブルは約700mm、DCケーブルは約1750mmの長さがあります。
ACケーブルの先は日本国内用の普通の2本出しソケットです。


写真に見えていない短辺側に 5V 1AのUSBの端子があり、
ポータブル機器等を充電する事が出来ます。






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底面は1枚のカーボンで出来ています。
東レのUDカーボンを使用しているようです。
 ※ UDカーボン: 単一方向に繊維をそろえたカーボン素材
 
周囲にC面が取ってあって分厚く見えますが実際はそんなに厚くありません。
底面カバーはユーザーは開ける事が出来ず、電池は取り外せません。
バッテリー駆動時間は公称18時間程度、バッテリー容量は50wh程度の様です。






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底面カバーはカーボンですが、控えめなヘアラインの様な模様が見えます。
筺体の色はブラックを選択しましたが、明るい所で見ると、チャコールグレーの様な印象です。

底面手前側の網はスピーカーで、ステレオ感もあり、意外に良い音がします。
これは ClearAudio+ 機能による物の様です。

但し、ヘッドホンをつなぐと、妙に低音が強調された音が出て変なので、
ヘッドホン使用時には「Vaioの設定」から「音質」で
ClearAudio+ を切っておく事をお勧めします。
 
写真の様にボリュームスイッチがありますが底面なので、
普段はキーボードのFn+F3かF4で調整しています。

その隣には、Assistスイッチがあり、WIndows使用時に押すと VaioCareが起動し、
電源OFF時に押せば、VaioCareのレスキューモードが立ち上がります。






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底面には799万画素のCMOS 8Mカメラがあります。
書類やホワイトボードなどを撮影すると台形補正等してくれる、
スキャナー替わりのソフト、CamScannerが付属しています。

ぼんやり写っている突起はゴム足です。
吸気口の近くの溝は後ほど説明するペンフック用の穴です。






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ゴム足の間にはNFCのセンサーがあります。
カーボンは電波を通しづらいので、この部分は樹脂カバーの様です。






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筆圧検知式のデジタイザーペンが標準装備されています。
ワコムとは互換性のない、電磁誘導方式のN-trig 方式になります。
 
軸上の黒い丸2個はボタンです。下側が右クリックに相当します。
左クリックはペンを押し込みます。上のボタンは 消しゴム機能(ソフトに依存)です。

単6電池と予備のペン先が付属しています。電池は1日4時間使用で1年半持つようです。
単6電池は、Amazonや、ヨドバシドットコムなどで入手可能です。






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右側面にペンフック(四角い樹脂パーツ)をとり付けて、ペンを刺す事が出来ます。






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このようにペンを刺します。強い力が加わると本体が壊れないように
ペンフックは外れるようですが、普段の使用時は特に外れる様子は有りません。






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ペンフックの上には、穴の空いた扇状のペンスタンドが
内蔵されていて、引き出すと ペン置きになります。






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ペンは使っていない時に何処かに転がって行きがちなので、ペンスタンド装備は結構便利です。
ペンを引き抜くとセンサーが検知して特定のソフトが立ち上がる様にも設定できます。
※ペンのテールキャップには磁石が内蔵されています。




* * *




以下、購入後、3カ月程度使用した感想です。


 大きさと重さ

今まで、出張などでも16インチのノート(アダプタ込で4.2kg) を持ち歩いていましたが、
アダプタ込で 1.5kg程度と、かなり楽になりました。

大きさは新幹線のテーブルの上で使用するのに丁度良いサイズですが、
テーブル上にマウスを使う場所は取れないので、膝の上に本などを置いて
その上でマウスを使用したりしています。



 入力装置

デジタイザーペンを使用する場合は、特にデスクトップモードを高解像度で使用していると、
新幹線でも走行時の振動で、小さなアイコンをクリックするのが辛い場面があります。

マウスはマイクロソフトのブルートゥースマウスの「アークタッチマウスSurfaceエディション」を使用していますが、
ブルートゥースでありがちな、しばらく放置した時の使い始めの反応遅延は比較的軽微な印象です。

タッチパネルは、ノングレア保護シートを付けているためか、指の感触がとてもなめらかで、
画面の挙動自体もスムーズです。デスクトップモードの従来のWindowsソフトでは指で押すには細かすぎるので、
マウスか、デジタイザーペンか、カーソルパッドを使っています。



 画面

液晶は解像度が高いので、これ以上小さい画面では使いづらそうで、可搬性を考えると
13.3インチワイドは、丁度良いバランスの大きさではないかと思います。

グラフィックアクセラレータは、インテル内蔵式ではかなり早い方のを選んだので、
3D CADソフト(Rhinoceros)を使っても、450MB程度のデータなら普通に使えています。
OpenGLを使うシェーディングモードでは、結構軽快に3Dモデルをくるくる回したり出来ています。



 ストレージ

スリープ復帰も早いですが、SSDのおかげか、通常の起動もかなり早いので、
こまめにシャットダウンしても実用になります。

SSD は256GBを選択したので容量が不安でしたが、持ち出す時必要なデータだけ入れる、
私の使用方法では、256GBでも特に足りなくなる感じはありません。
データは大容量SDカードに入れる運用方法もありそうです。



 バッテリー

バッテリーは結構持つ印象です。公称18時間駆動ですが、実際に液晶低輝度&無線LANで
主にリモートデスクトップで作業した所、連続7時間使用でバッテリー残40%くらいだったので、
連続12時間程度は使えそうな感じがしています。



 Windows 8.1

初めてWindows 8機を導入しましたが、普段はデスクトップモードで使用しています。スタート画面については、もう一台タブレットを持っているつもりで気持ちを切り替えて使えば、
特に問題無いように感じます。



* * *

今の所、新会社では、このDUO13は 販売されない様ですが、
VAIOは かなり尖ったモデルも多かったので、
新会社でも面白いモデルが出て来てくれるのを期待しています。^^



(^x^)おしまい。








 単6電池です。